小関越え(不法投棄重点監視区域)の調査結果


大津市の不法投棄の重点監視区域に小関越えルートが在る。山科~大津間の旧道には二通りのルートがあり、現在の国道1号線、逢坂越えを「大関越え」、その北側をとおる裏道を「小関越え」と呼ばれた。
また、京都から三井寺へ至る最短ルートであった。








京都との県境である、大津市藤尾奥町から三井寺町の長等神社までを調査した。今回は、河川沿いではないものの、この長等山の下には琵琶湖疎水が通っています、小関越え中間には、琵琶湖疎水第一竪坑が存在し、水の大切さに人生を捧げた方々の地でもあることから、汚すことの許されない場でもあり、当会も重点的に調査活動を行った。

道路沿い、各所に「不法投棄禁止・警告」の看板が立てられており、余りにも多いことから、落ち着いた静かな景観に少し違和感があったが、監視ビデオも設置されており、厳重な取り締まりに対する行政の担当者の強い意志を感じさせられた。さすがに、効果があるのか、産業廃棄物等の不法投棄は無かった。
長等公園入口・老人ホーム「長等の里」と案内看板が立てられてある近くの側道には、空き缶やペットボトルが、固まって捨てられていました。何なんでしょう?わざとここに捨てているのでしょうか、理解に苦しむ捨て方です。
小関越え道中の落ち葉がとても色鮮やかで、美しかったですが三井寺町へ降りた所に在る、長等神社の紅葉は、すごく見事でした。

由緒ある長等神社や三井寺が在り、水の大切さを教えられる疎水等歴史ある長等山の自然を汚さないことを、一人一人が心がければ、景観にマッチしない看板を立て監視することもなくなります。タバコの吸い殻、空き缶、ペットボトルのポイ捨ても、廃棄物の不法投棄も、規模は違っても、捨てる人の心は同じです。物を捨てる前に、自分の心に聞いてみましょう。
2016年11月21日