産業廃棄物安定型最終処分場見学 調査結果

和邇川と湖西道路和邇ICに隣接する㈱ジェネスの滋賀工場を調査見学しました。
○湖西道路和邇ICの西側沿いに在る産業廃棄物安定型最終処分場
正面出入り口(最終処分場があるとは感じさせない木々)
同処分場は、湖西道路志賀方面和邇IC左に面しており処分場出入り口は和邇IC下車北側スグの位置にある。
処分場内(埋立終了部分)から比良山系を望む 破砕機(コンクリート片を細かく砕く)
南側(和邇川方面)に向かって、埋立処分を行っている。
現在は、年間3~5万㌧を処理。残容量は、50万㌧とのことである。

1)場内での使用水について
プラントでの水の使用は無い。事務所での日常利用する水は下水へ流されている。

2)雨水管理及び地下浸透への影響について
写真下では見えないが、処分場の雨水は、処分場と砂防ダムの間に在る「雨水調整池(30㍍×15㍍)」に一旦貯められ上澄みを放流している。また、濾過までとはいかないが、砂利を通して流しているとのことである。
砂防ダム(県道側から写)
写真上、左に写っている青色棒状は、地下浸透水の検査のためのもので、場内に4カ所設置されている。大津市及び自社で定期的に検査を実施しており、常に基準値以下で問題はないとのことである。
雨水調整池からの放流場所
放流している水は無色透明で悪臭等は発生しておらず良好である。
写真上、同所において、大津市が定期的に水質検査を実施している他、自社においても毎月水質検査を実施しており、常に基準値以下で問題はないとのことである。

3)災害時対策について
写真上の砂防ダムは、処分場南側に位置し、県道311号線及び和邇川に面して居ることから強固な作りとなっており大津市も確認済みである。
写真では確認しづらいが、処分場と砂防ダムの間に高さ15㍍×45㍍の「土堰堤」を設置してあり、災害時における処分場内の土砂等の流出を食い止めるには十分な措置である。
また、土堰堤の強度等は、大津市が確認許可しており、安全対策上問題はないとのことである。

4)その他上写真左は搬入物返品記録簿 写真右は水質検査結果
返品記録には、持込みの会社名が記載されていることから写真撮影は行わなかったが、許可品目以外の木片や金属等を細かくチェックされ返還されている。
また、処分場への搬入車両は1日4~5台(10㌧トラック)程度で、多い日でも10台程度である。処分場の開場時間は、8時30分~17時の間であり、地元自治会との申し合わせにより決定したものである。

(結果)
同処分場は、当然認可を受け、管理下の元で行われており、何等問題は無いものである。
また、同処分場周辺は、自然の木々に囲まれており、景観及び処分場内の砂の舞い上がりも防止されていることから、環境に配慮されていることが確認できた。
㈱ジェネスは、京都、東京へと事業を展開している企業であるが、滋賀県の朽木に本店を置き、琵琶湖をこよなく愛する地元業者で、同処分場においても30年以上の実績がある他、地元住民や大津市とトラブル等は一度も起こしていない企業である。入口のガードマンにおいては地元住民を雇用するなど、地域に根ざしている企業という印象を受けた。
ただし、和邇川という一級河川及び湖西道路等主要幹線に沿しており、緊急災害時における土砂の流出が有れば河川のみならず、びわ湖に対する影響も多大であることから、当会としては、今後継続的に独自で水質検査を実施するなどし、今後も監視ポイントとして重視していくこととする。

(参考)
産業廃棄物・・・処分場について
廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められた構造基準と維持管理基準に基づいて設置、運営され、同法に定められた廃棄物の区分に従い埋立処分されている。埋立が満杯になったら終了、廃止される。
なお、放射性廃棄物は、同法の対象外であり、含まれない。
廃棄物の最終処分とは、廃棄物の減容化、安定化、無機化、無害化を行うことで最終処分場であh安定化の達成を主な目的とし、これを助けるために行われるのが焼却を主体とする中間処理である。
安定化とは、環境中にあってそれ以上変化せず、影響を与えなくなった状態」と定義されている。
実際の最終処分場は
  安定化に長期間を要する有害廃棄物を封ずるための遮断型処分場
  既に安定しているか埋立後直ぐ安定する無害な廃棄物を片づけるための安定型処分場
  埋立終了後も維持管理を要する管理型処分場
の三種類に分かれる。
ただし、実際には、この区分が曖昧なケースが少なくないため、安定型処分場であっても水質汚濁の原因となる場合が見受けれる。
2016年05月19日