
最高の秋晴れ 湖西道は紅葉真っ盛り 琵琶湖も波風立たず迎えてくれました
太陽の光を浴びて白く輝く湖面に早くも神秘を感じ おもむろにカメラのシャッターをきる 竹生島に着くまでもそのパワーを頂きたく形に残そうとする気持ちが芽生える
竹生島が視界に入ると 人はなぜ船に乗ってまでここに来るのか 今も昔も求めるものは皆同じだろうと考えながらの船旅




また名の由来は「(神を)斎く島」「いつくしま」が「つくぶすま」と変じていったもので 島には宝厳寺本堂・都久夫須麻神社本殿・唐門・観音堂・船廊下・五重石塔・三重塔などがあります

歴史的には神の棲む島と言われ 宝厳寺は奈良時代724年(神亀元年)に聖武天皇の勅願で僧行基が都久夫須麻神社がある竹生島を訪れ堂塔を開基したのが始まりと言われています 宝厳寺は本尊の大弁才天のほか西国三十三所の第三十番札所 観音堂の御本尊である千手千眼観音菩薩が安置されています




(1602年移築の記念に植えられたもちの木)

秀吉の妻 茶々(淀君)は浅井長政とお市の子三姉妹の長女で誰もが知るところです 父長政は姉川の戦いで織田信長に 母お市の方は賤ヶ岳の戦いで豊臣秀吉に そして茶々は大坂の陣で徳川家康にそれぞれ滅ぼされました

浅井の姫 三姉妹は 戦国の世に翻弄されたのか 戦国の世を自ら天を動かそうとしたのか 数奇な人生であったのであろう 真意は竹生島の浅井と同様 神秘に包まれている

また竹生島は琵琶湖八景のひとつ「深緑 竹生島の沈影」として評価され その存在は神秘的で浪漫を感じさせてくれます


(竹生島)
唐門・・・・・・唐破風をもつ門 豊国廟から移築「極楽門」(国宝)
(大坂城の極楽橋が豊国神社に移築・豊国極楽門を竹生島に寄進とある)
観音堂・・・・・豊国廟から移築(西国三十三所観音霊場第三十番札所)(重要文化財)
船廊下・・・・・豊国廟から移築 豊臣秀吉の御座船日本丸の船櫓(重要文化財)
都久夫須麻神社本殿・・伏見城の日暮御殿を移築(国宝)
(祭神)
市杵島比売命・・天照大神の子で水の神(弁財天・宗像大神)
宇賀福神・・・・財をもたらす福神
浅井比売命・・・初期から存在した唯一の神(産土神)
龍神・・・・・・八大龍王の一尊である黒龍






詳細は「竹生島 宝厳寺」HP/https://www.chikubushima.jp/ 参照
調査員 S・Y.投稿